- 初めての転職で志望動機の書き方が分からない
- 書いたらダメなこともあるの?
- 誰か例文を教えて!
転職の経験が浅いと、履歴書の書き方に悩む理学療法士は多いです。特に志望動機は自分をアピールする場なので、しっかりと書きたいですよね。
そこで今回の記事では、面接官に響く履歴書の志望動機の書き方を紹介します。
記事の後半では例文もたくさん紹介しています。
履歴書で自分をアピールしたい方はぜひ最後まで読んでください。
理学療法士の志望動機で抑えるべき6つのポイント
志望動機で大切なポイントは以下の通りです。
転職したい理由を明確にする
なぜこの職場で働きたいのか思いを伝えることが大切です。採用者に「この人は本気でここで働きたいんだ」と感じてもらえる大きなポイントになります。
僕は「地域包括ケア病棟に携わって、患者様の退院後の生活を見据えたリハビリを提供したい」と過去に記載したことがあります。
採用者に「あぁ、だからうちの病院に来たいんだ」ってシンプルに理解してもらうことが大切です。
自分の強みや経験をアピールする
これまでのキャリアで培った技術や経験は、大きなアピールポイントです。
例えば、部署のリーダーを務めた経験や、学会での発表経験を振り返りながら、自分の強みを模索してください。
経験年数も浅いし、強みなんてありません。
強みがない方は、以下のポイントを意識すると印象が良くなります。
1. 学んだスキルや知識を具体的に挙げる
経験年数が浅いとしても、学んだ知識や技術はありますよね。
例えば「新卒として入職した病院で、装具作成の基本を学びました」などと具体的に挙げることが大切です。
2. 実践で得た経験を強調する
実務経験が少なくても、臨床実習や短期間の仕事で達成したことをアピールすることもできます。
例えば、「患者様の治療内容に悩んだため、適宜上司に相談することで在宅復帰の支援ができた」という体験は、実務スキルだけでなく問題解決能力やコミュニケーション能力の高さを示す例となります。
3. 人間性や姿勢を前面に出す
学ぶ意欲やチームワークを重視する姿勢など、人間性を前面に押し出すことも有効です。
「常に患者様の立場に立ってリハビリを提供できるよう努力しています」というような、患者さんへの思いやりを伝えるのも有効です。
4. 継続的な学びへの取り組みを示す
学び続ける姿勢も非常に評価される要素です。
「定期的に学会に参加しています」のように学ぶ姿勢は積極性をアピールすることに繋がります。
自分がその職場に向いている理由を強調する
応募先がどんな人材が欲しいのかリサーチした上で、「僕ならその穴を埋められます」とアピールすることも大切です。
僕は、地域包括ケア病棟の責任者を探している病院に転職した経験があります。
「回復期や訪問リハビリの経験を経て、病院から在宅復帰までの支援を円滑に行える」と自分をアピールしました。
熱意とモチベーションをポジティブに表現
熱量やモチベーションをアピールすることも大切ですが、ただ「やる気があります!」と書いても意味がありません。
大切なポイントを紹介します。
職場が求めている人材を理解し、熱量を伝える
「病院が求めている人材」を理解した上で、自分の強みをアピールすることが大切です。
僕の例で言えば、地域包括ケア病棟が担当できる人材を求めている職場で、在宅支援に取り組んでいる姿勢をアピールしました。
過去の経験が現在に繋がっていることを伝える
過去の経験が現在に活かされていることをアピールするのも効果的です。
例えば、「中枢系の患者様の治療がうまくできないという経験から、ボバースを積極的に取り入れている貴院で学びたい」の様な形で志望動機をアピールできます。
長期的な目標も伝える
将来的にはどんな理学療法士になりたいか伝えることも、真剣に仕事に取り組んでいるアピールになります。
なりたい理学療法士像にその職場だと近付けるってアピールしよう。
簡潔かつ読みやすい表現
文章が読みにくいと自分の思いが伝わらない可能性があります。
言いたいことを簡潔に伝えるには、PREP法がオススメです。
PREP法とは、「Point(結論・要点)」、「Reason(理由)」、「Example(具体例)」、「Point(結論)」の4つの頭文字を取った文章の作り方のことをいいます。
一般病院から訪問リハビリへの転職を考えている方を例にとってみます。
- POINT:
私は病院から訪問リハビリに転職を希望しています。 - Reason:
なぜなら、病院での経験を通じて、多くの患者様が退院後もリハビリを必要としていることを実感したからです。 - Example:
退院後にリハビリを終了することで、再入院するケースがありました。この問題に対して、訪問リハビリを通じて継続的なケアを提供し、健康状態とQOLを改善できると考えています。 - Point:
以上より、私は訪問リハビリへの転職し、患者様一人ひとりに最適なリハビリを提供し、QOL向上に貢献したいと考えています。
注意点は、PREP法を丁寧に書きすぎると、志望動機の狭い欄に収まらなくなることです。
PREP法で自分の伝えたいことを一度まとめて、そこからさらにまとめる作業が必要になります。
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志望動機で避けるべき5つのポイント
志望動機で書いてしまうとマイナス点になってしまうこともあります。以下の点は必ず避けて記載しましょう。
ネガティブな記載
たとえ以前の職場に不満を持っていたとしても、常に前向きな転職理由を述べることが重要です。
ネガティブな記載があると、「うちに転職しても何か嫌なことがあれば不満を言われそうだな」という印象を与えます。
ポジティブなことを記載するように心がけましょう。
曖昧で一般的な表現
「スキルアップを図りたい」「人の役に立ちたい」など、“それは理学療法士なら誰でも思うことだよね”という一般的な表現はアピールになりません。
「インソールの技術を学んで、足の痛みに苦しむ方の役に立ちたい」みたいに、具体的に記載することが必要です。
あまりにも自己中心的な理由
「職場が近い」「通勤が楽になる」のように職場の中身とは関係のない志望動機は避けてください。
単純に「それならうちの職場じゃなくても良いよね」と思われる可能性が高いです。
通勤時間や休日などは職場探しでは重要視しても、志望理由では主張しない方が良いです。
給与や福利厚生のみに焦点を当てる
給与や福利厚生が重要なことは理解できますが、病院や施設では、患者様や組織に貢献できる人材を求めています。
そのため、志望動機で給与面を記載するのは避けた方が良いです。
本当はお金も大切ってことは採用者も分かっているはずです。
応募先に関する知識不足
転職希望の職場がどんなことに力を入れて取り組んでいるかは理解した上で志望動機は書きましょう。
整形患者が多い病院で、中枢の勉強をしたいって書いたら違和感ですよね。
転職先に関してのリサーチは面接本番でも生きることが多いです。
僕の経験では、「なんで他じゃなくてうちの職場を選んだのですか?総合病院は他にもありますよね?」とグループ面接で隣の受験者が質問されていてうまく回答できていませんでした。
ホームページを良く見たり、見学の際に質問して、その職場の特徴や強みを理解することがポイントです。
志望動機を考える際におすすめの方法
いざ志望動機を考えてみても、「うーん、思いつかない!」という方もいると思います。
そこで、志望動機を考える際に役立つコツをお伝えします。
これまでのキャリアを振り返る
自分の業務経験や学んだスキルを振り返ることで、自分がどのようにリハビリ科に貢献できたのか、どのスキルに強みがあるのか自己理解できます。
次の職場で、これらの経験やスキルがどのように生かせるか考える材料となります。
僕はキャリアを振り返った時に、役職や病棟責任者の経験を自分の強みと認識しました。
自分の強みや成功体験を振り返ることで、志望動機に説得力を持たせることができます。
箇条書きで書き出してみる
箇条書きで書きだしてみることもオススメです。
頭の中で考えるだけでは、思いや経験がぼんやりしてまとまらないこともあります。
その思いを箇条書きにして言語化すると、「自分は以前、こんなことを考えていたんだ」ということを改めて認識できます。
この過程で、自分の理解が深まり、説得力のある志望動機を作ることができます。
文章にすることは、採用担当者に伝えたいポイントをハッキリさせることに有効です。
自己分析をしながら志望動機を練ることで、自分の強みや転職理由を整理することができます。
応募先別の志望動機の書き方
ここからは応募先別の志望動機の例を紹介します。
あくまでも一例なので、あなたオリジナルの志望動機のヒントになれば幸いです。
病院求人に応募する際の例文
一例として、整形クリニックから総合病院に転職希望の方を想定して志望動機を作成します。
私はこれまで整形外科クリニックで理学療法士として勤務してきましたが、より広範な医療知識を身に付け、多様な患者様にリハビリを提供できる理学療法士を目指しています。そのため、総合病院である貴院での勤務を希望しております。クリニックでの経験を活かし、特に外傷や慢性疾患を持つ患者様のリハビリに貢献できると考えています。この転職を通じて専門性を深め、一人ひとりの患者様に最適な治療を提供できるよう努めてまいります。
幅広い範囲の知識を身につけたいという思いから、総合病院に勤務したいということを伝えています。
クリニック求人に応募する際の例文
病院から整形クリニックへ転職する方を例に紹介します。
私はこれまで総合病院で理学療法士として勤務してきました。多様な症例に関わる中で、整形外科領域に強い関心を持ちました。運動学や解剖学の理解を深め、整形分野の専門性を深めることが私の目標です。中でも貴院ではインソールを用いた治療を行っており、私が興味ある分野と共通しています。そのため、貴院への転職を希望させて頂きました。
クリニックで専門領域の勉強をしたいという熱量を伝えています。
介護福祉施設求人に応募する際の例文
病院から介護福祉施設への転職を想定し紹介します。
病院で理学療法士としての経験を積んだ私は、介護福祉施設で地域に根差したケアに貢献したいと考えています。高齢の患者様の日常生活の質の向上に特化し、サポートすることに大きなやりがいを感じています。この転職を通じて、今まで培った専門知識と経験を活かし、一人ひとりの自立支援を目指します。私のキャリアを介護福祉の分野で活かす機会をいただければ幸いです。
高齢者の生活支援に仕事やりがいを感じていることをアピールする志望動機となっています。
訪問リハビリ求人に応募する際の例文
病院から訪問リハビリへの転職を想定し、例文を紹介します。
これまで病院で培ってきた経験を生かし、もっと患者様の日常生活に寄り添いたいと考え、訪問リハビリの分野に進むことを決意しました。患者様の生活場面に直接的に関わることで、「より暮らしやすい生活」を支援していきます。訪問リハビリの仕事を通じて、私自身も在宅リハビリの専門家として成長していきたいと考えています。
在宅生活で直接的に患者様を支援したいことをアピールした内容としました。
企業求人に応募する際の例文
病院から一般企業に転職することを想定した例文です。
病院で理学療法士としての経験を積んできた私は、今後はリハビリ技術の開発に携わりたいと考え、貴社での新たなチャレンジを希望しています。病院で得た知見を活かし、リハビリ製品の開発に貢献することで、患者様の生活を支える人材になりたいと考えています。
病院での経験を、開発に活かしたいと主張した内容としました。
小児求人に応募する際の例文
総合病院から小児専門領域の病院への転職を想定して作成した内容です。
総合病院での経験を通じて、小児領域のリハビリに対する興味が深まりました。このため、小児リハビリに特化した施設で勉強したい思いが強くなりました。小児領域では、子どもたちの成長と発達をサポートするための専門的アプローチが求められます。総合病院で培った広範な医療知識を活かし、発達障害や身体障害を持つ子どもたちの能力を最大限に引き出すことに貢献したいと考えています。
小児領域でPTとして貢献したいという思いを志望動機にのせました。
ブランクがある場合の志望動機の書き方
子育て期間があるためブランクがある方を想定した志望動機を例として考えました。
子育て期間を経て理学療法士として職場復帰を希望しています。この時間を自己成長に活かし、参考書を読むなどして勉強を続けてきました。復帰には少し不安もありますが、患者様のリハビリを再び行うことに対する熱意は変わりません。これまでの経験を活かし、患者様に最適なリハビリを提供したいと考えています。
復帰に対する不安はあるけど、PTとしての情熱はあるところをアピールした内容で作成しました。
転職回数が多い場合の志望動機の書き方
私はこれまでに数回の転職を経て、様々な環境で多くを学び、広い視野を持つことができました。これらの経験から、様々な状況に柔軟に対応する力を身につけ、どの環境にも適応できる力を身に付けました。私のこれまでの経験を活かし、貴院においても患者様に最適なリハビリを提供していきたいと考えております。
転職が多いとマイナスイメージになりますが、適応力が高くなるというプラスのイメージに変換して志望動機を作成しました。
履歴書の作成に困ったら、転職サイトに登録がオススメ
ここまでは履歴書の志望動機の書き方を紹介してきましたが、転職初心者だと結局のところどう書いて良いか悩みますよね。
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Q&A
- 理学療法士の志望動機は、自己PRとどう違いますか?
-
志望動機は、その職場を選んだ理由や、そこで働きたいと思った理由を説明します。自己
は、あなたの資格、経験、実績など、職場での貢献できることをアピールします。 - 履歴書はパソコンで作成しても良いですか?
-
応募先の病院や企業の指示によりますが、一般的には両方の方法が受け入れられています。手書きで書く場合は出来る限り綺麗な文字で書きましょう。パソコンの場合は、手書きに比べて個性が出にくいデメリットがあります。
まとめ
今回の記事では理学療法士が転職する際の履歴書志望動機の書き方を紹介しました。
志望動機の書き方に悩んだら、転職サイトに登録することがオススメです。
キャリアアドバイザーが履歴書や職務経歴書の確認や、面接対策も行ってくれます。
自分ではキチンと書けているつもりでも、第三者が読むと分かりにくいこともありましよね。
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今回の記事が今の職場からの転職を考えている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
Have a good job change♬
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