- 理学療法士は辞める人が多いの?
- 勤続何年目くらいで離職するの?
- 辞めない職場作りってどうすれば良いの?
理学療法士の離職率の高さは業界の中でもよく議論されるテーマですが、その具体的な勤続年数や辞める主な理由については、詳しく知らない方も多いですよね。
当記事では、理学療法士の離職率が他の産業と比較して本当に高いのか、そしてその主な理由を解説します。
離職の背景にはどのような問題があるのか、また「辞めない職場」を作るためにはどうすれば良いのかを掘り下げています。
「理学療法士って本当に辞める人が多いの?」そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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理学療法士の離職率は高い
令和4年度の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の平均勤続年数は7.4年です。
全産業の平均勤続年数は12.1年といわれているので、理学療法士の離職率は高いといえます(参照:データブック国際労働比較2019|独立行政法人 労働政策研究・研修機構(PDF資料))
理学療法士の経験年数7.4年というと、酸いも甘いも経験し、自分のキャリア形成を考える時期でもあります。
このタイミングで、自分の専門性を生かせる新しい職場を求めたり、条件の良い環境への転職を検討したりする理学療法士も多いのです。
次に、辞める理由について確かめていきます
理学療法士はなぜ辞める人が多いのか?
退職する理由は以下の通りです。
キャリアアップ
理学療法士として経験を積むうちに、特定の分野への興味が深まることがよくあります。
専門性を追求したくても、現在の職場では十分な機会が得られない場合も少なくありません。
そんな時、自分のスキル向上のため、条件の良い他の職場への転職を考える理学療法士も多いです。
僕の周りでは、心臓リハビリに興味があるけど、現職場では循環器の医者がいないから転職を検討している方がいます
新しい職場では、自分自身をさらに磨き、成長することができます。
体の負担
理学療法士の仕事は、肉体的な疲労がかなり大きい仕事ですよね。
特に、手術直後の患者さんや重度の介助が必要な患者さんをサポートする急性期病院は大変です。体への負担を考慮して職場を変える方も多くいます。
自分の健康を守ることは非常に大切ですよね!
デイケアや有料老人ホームは比較的介助量が少ないです!
金銭的事情
理学療法士の平均年収は約430万円で、高い給料とは言えないのが現状です。
特に30代で結婚や出産などのライフイベントが重なると、多くの方が現在の収入では生活が難しくなると感じることがあります。
より良い経済的条件を求めて転職を考える理学療法士は少なくありません。
転職して年収100万円以上あがるのは決して珍しくないですよ
“経済的な余裕”はプライベートの質を高めることにもつながります。
職場の方針が合わない
職場によっては、自己研鑽を常に求められ、研究発表を半強制的に行うよう求められることもあります。
一方で、職場内での勉強会が一切行われず、物足りなさを感じることもあります。
理学療法士としてのスキルを高めるための取り組みは職場によって異なるため、自分が求める方針を持つ職場への転職を考える方も多いです。
職場見学などで、事前に職場の方針を確認しておくことが大切です
人間関係
人間関係の問題で最も多いのは、上司との相性です。
10年以上前に僕が就職した当時は、1時間近く説教されることも珍しくなかったですが、現代ではパワハラに対する意識が高まり、厳しい上司は減少しました。
しかし、ゼロになったわけではありません。
「上司に相談しにくい」や「圧力を感じる」といった問題は依然として存在しています。
そこで、人間関係を一新するために転職を選ぶ方もいます。
理学療法士は対人関係が多く、それが仕事の大変さの一つですよね。
セカンドキャリアへ進む
理学療法士の経験を活かしてセカンドキャリアに進む方も多いです。
僕の周りでは、医者に転身した方や、大学教員、インソール専門店の開業など様々な形でセカンドキャリアに進んだ方がいます。
共通しているのは、理学療法士としての現場での高いプロ意識です。現場での経験により、自分のやりたいことが明確化し、セカンドキャリアに進む形が多いです。
理学療法士がゴールじゃなく、その先まで見据えた努力が大切です
理学療法士の離職率を下げる方法
理学療法士の離職率を下げる方法としては以下の4点が挙げられます。
職場環境の改善
良い職場環境は、理学療法士が臨床に取り組む上で大切です。
例えば、リハビリに必要な道具が豊富に揃っている職場や、研究に使える高度な機器が利用できる環境では、より効果的に治療を進めることができます。
道具が豊富にあると運動療法のレパートリーも増えますよね!
充実した職場環境は、スタッフが長く働きたいと思える職場へと自然と変わります♪
専門スキル向上の支援
専門スキル向上の方法の一つは、研修会に参加することです。
でも研修会費って高額なんですよ
職場によっては研修費の一部または全額を負担してくれる場所もあります。
僕の職場では、研修費の補助を受けたスタッフは伝達講習を行います。これにより、リハビリ科全体の知識が向上につながっています。
学びたいことを支援してもらえる職場環境は魅力的に感じますよね。
職場のコミュニケーションと組織力の強化
患者様の支援は理学療法士単独ではできませんよね。医師や看護師など、多職種の医療チームが協力して支えることが重要です。
でもリハ科と他部署の情報共有ができてないこともあるよね
情報共有が不足すると、組織として機能しなくなり、働きにくい環境が生まれます。
病院全体でコミュニケーションを深め、連携を強化することが、スタッフ全員の働きやすさにつながります♪
メンタルヘルスのサポート
特に若手に多いのがメンタルが不安定になることです。理由は「業務過多」「治療結果が出ない」など多岐にわたります。
そんな時にメンタルサポートのシステムを構築しておくことが大切です。
面談のような形でかしこまって話を聞く方法も一つですが、日常から気さくに相談が聞けるような行動を心がけるようにチームとして意識することが大切です。
理学療法士自体を辞める人も少なくない
ここまでは離職する方について紹介してきましたが、“理学療法士を辞める”方も増えています。
クラウドワークスで理学療法士を辞めた方にアンケートを取ったところ、以下のような回答を得ました。
- 患者さんと関わることに疲れた
- 仕事量が多くストレスを抱えている
- 子育てに時間が取られるから
- 同僚やスタッフと合わないから
理学療法士は人との関わりが多いですよね。人間関係に気を使うことで精神的に疲れたという意見が多く聞かれました。
ストレスを抱えてまで理学療法士にこだわる必要はないですよね
詳しくは以下の記事も参照してください。
Q&A
- 学生です。理学療法士を目指すのはやめた方がいいですか?
-
理学療法士は人の役に立てる素晴らしい仕事です。一方で人間関係やお金の面で悩みを抱えることは少なくありません。総合的に考えて道を選択することが大切です。
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あります。特に、「こんな職場だとは思わなかった」という新しい職場のイメージが違った場合に後悔することが多いです。
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まとめ:理学療法士は辞める人が多いです
今回の記事では理学療法士は辞める人が多いかどうか解説しました。
結論、辞める人が多いと言えます。
理由は、平均勤続年数が7.4年と、全産業の平均12.1年と比較して短いからです。
- キャリアップのため
- 身体的負担が大きいため
- お金の事情
- 職場の方針と自分がやりたいことが不一致
- 人間関係の問題
- セカンドキャリアへ進むため
離職率を減らすためには職場環境の改善が必須です。
スタッフにとって「ここで働きたい」と思ってもらえる職場作りが大切ですね
今回の記事があなたの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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